詩の中庭

日々の読書、詩集や詩書の書評、覚書など。

2023-05-29から1日間の記事一覧

今、「囚人」を読むということ―三好豊一郎「蒼ざめたvieの犬」考

紺色の揉み紙の地に、朱の文字で 囚人 と記されている。1949年、岩谷書店刊、著者は三好豊一郎(1920~1992)。後書きによれば、前半部の総題「青い酒場」には44年以降の作が、後半の「天の氷」や「巻貝の夢」には39年より43年までの作が収められている。三…

今、「囚人」を読むということ―三好豊一郎「蒼ざめたvieの犬」考

紺色の揉み紙の地に、朱の文字で 囚人 と記されている。1949年、岩谷書店刊、著者は三好豊一郎(1920~1992)。後書きによれば、前半部の総題「青い酒場」には44年以降の作が、後半の「天の氷」や「巻貝の夢」には39年より43年までの作が収められている。三…