装画がまず、印象に残る。(版木舎の装幀は見返しの色合いやカバーとの共演も含めて、いつも感嘆させられる。)裏表紙の二人の背中を照らしている日差し、長く伸びた影の余韻。逆光の中でその表情はうかがえないものの……。 冒頭の作品「etching」を読んで思…
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